一合徳利

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2009年 08月 02日

こんな身近に・・・オレオレ詐欺体験記

とある平日の真昼間、実家の母親から1通のメールがあった。


曰く、「至急電話をして欲しい」との由。




いつもは、「今日は○○食べました」みたいな小学生の日記のようなメールを送ってくる母親。
明らかにトーンの違いに、ただならぬ雰囲気を感じたワタシは、慌てて実家に電話をしたのです。



まさか・・・オヤジが倒れたか?


妊娠中の妹に何かが?


独身の叔父さんが事故?









実家に電話をかけると、1コールで母親が出て、まくしたてるようにこう言った。








アンタどこいるの?


アンタ仕事行ってるの?


アンタ吐き気はどうなった?


アンタ元気なの?





矢継ぎ早に繰り出される意味不明の質問の数々。



一方のワタシは、全く要領がつかめない。
心なしか、母親の声は震えているようにも聞こえる。



「ち、ちょっと待って!!落ちつけよ!いったい何だっていうんだよ!」





ワタシが聞くと、一呼吸置いて母親はこう言った。



「やっぱり・・・昨日の夜、アンタの名前をかたって電話があったのよ。吐き気がひどく、具合が悪いって。
それに携帯電話をトイレに落としたから、当面の連絡先の携帯電話の番号を教えてくれたのよ。覚えある?」




「・・・ないよ。こんだけピンピンしてんだから。」



「あぁ・・・やっぱり!!なんか声が違うような気がしたんだけど、アンタの名前言うから・・・
また連絡するっていうから、ず~っと心配で待ってたのよ。」














!!!










「それさ、一度携帯番号だけ伝えて電話切って安心させてまたかけてくる、
オレオレ詐欺の典型的パターンだよ!!」






「えっ!!そ、そうなの?いや、あの、そ、そりゃ違うと思ったわよ、実際ひっかかったワケじゃないし!!」


明らかにうろたえている母親。


これは、間違いなくワタシだと思っていたようだ。
聞けば、翌朝、親父と一緒にウチへ行くかどうか話していたらしいし。






後日、連絡したら、母親は親父にめちゃんこ怒られたらしい。

しかも、案の定連絡先として伝えられた携帯番号から電話があったとも。着信拒否したらしいけど。



ワタシが、「息子の声もわからないなんてね~」
軽口を叩くと、さすがに時間をおいて落着きを取り戻した母親が、いつものトーンでこう言った。












そもそもアンタが、病気して入院して散々心配かけたクセに、
その後ろくすっぽ電話もかけてこないからいけないのよ!!
この親不孝者っ!!





皆さんもお気をつけて。
オレオレ詐欺はこんなにも身近です。。。

by 1go-tokkuri | 2009-08-02 09:32 | のまない日記


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