一合徳利

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2007年 01月 28日

近江の国でノンダクレ 【6】

いつまでたっても完結しないシリーズ「近江の国でノンダクレ」そろそろスパートをかけないと・・・
(爆)。



さて、酒屋を出たのは、12時15分位。ランチの予約は12時。酒屋からレストランへの所要時
間は約30分。はい。約45分の遅刻でございます。

事前に連絡は入れていたものの、恐縮しながら店に到着です。


黒塀に庭園、純和風な外観に戸惑うワタシ。
あれ?今日フレンチじゃなかったの???

立派な歴史ある建物ですが、部屋は掘りごたつ式になっているので、足はラクラク。というか
ホッとしました。デブは胡坐をかくのもキツいのです。



さて、大変残念なお知らせがあります。
こちらのお店では写真撮影の了解がいただけなかったので、ワタシの極めて拙い文章だけでの
ご紹介となります。ガーン。



料理は、予めお願いしていた8,000円のコース。えぇ、普段のランチの10倍。立ち食い蕎麦
なら20倍を優に超えます。しかし、これが本当に素晴らしかった。


まず前菜は、アボガドをくりぬいた器に、赤海老を敷き詰め、細かく刻んだ葱、生姜、香草を
纏わせた鯵が鎮座。上には揚げた海老も載っています。

この料理、まず外観を見た瞬間、一同「おおっ!!」と感嘆の声をあげる。美しいのだ。3種の
ソースがステンドグラスのようにキラキラと輝いていて・・・くぅ~っ、重ねて言います。写真なくて
ゴメンなさい。味は、外観以上に絶品。これを今日のベスト1に選ぶメンバーもいた程。


続いて、さつまいものポタージュ。カプチーノ仕立てで、カップに入って供されます。
とろみは少なめで、さつまいもが押し出し過ぎない、やさしい味わいのポタージュ。スプーンを
動かす手が止まりません。


この日の魚料理は、あんこうのソテーをポン酢・焦がしバターと冬トマトのソースでいただきま
す。むっちむちのあんこうの旨さはもちろん、このソースが素晴らしい。こちらも超激ウマの自家
製パンに載せて食べるだけで、幸せを感じます。



この店の特徴なのか、特別に日本酒を持ち込ませていただいた我々に合わせもらったのか、
今日の料理は、醤油やポン酢など、和のテイストが盛り込まれており、日本酒との相性もカンペ
キ。

こちらの店は、ワインリストも充実。セレブS氏は、料理と料理の間は、会話そっちのけで、ワイ
ンリストを眺めてはうっとりしていました。ちなみに、S氏は女性スタッフにもかなーり、うっとりし
てましたが・・・。
そんなS氏お気に入りのスタッフおすすめの、2004年のリースリング、1982年のルロワなぞ
も飲みながら、至福の時を味わいます。


さて、肉料理は、飛騨高山牛の炭火焼。
もう、これ以上、我々をどうしようというのだろう。この頃になると、会話の話題は、「ここの料理
激ウマ」ネタのみ。会話が途切れると、皆々思い思いに遠くを見つめたりして、余韻に浸る。


デザートはカラメルのババロアに、蜜柑、苺、そして飴細工が飾られたもの。横にはキウイが
添えられています。

・・・あぁ・・・デザート・・・ってことは・・・もう終わっちゃうんだ・・・
この日感じた唯一の不満は、この美味しい時間が終わってしまうことに対して。子供のように、
「ヤダヤダヤダーッ!!帰りたくないっ!!」と言いたかった。





あれから2週間。
未だこの記事を書いていると、あの日の料理の記憶とヨダレがいっぱいに湧き出てくるのです。

by 1go-tokkuri | 2007-01-28 08:25 | 近江路(2007.1/2009.10)


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