一合徳利

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2004年 08月 27日

蕎麦屋

昨日は久しぶりに仕事を早く切り上げ、家路についた。

ワタシの「とっておき」を実行するために。

「とっておき」とは、銭湯でのんびりひろ~いお湯につかり、帰りに蕎麦屋で軽く一杯。
最後に蕎麦をたぐって帰るというもの。
つまらない程単純なものだが、銭湯と蕎麦屋の質がいいと、ぐっと楽しみが増す。


向かった銭湯は、2年程前に立て替えられた、小ギレイな外観。
さすがに、地元の銭湯だけあって、スーパー銭湯のようにたくさんの風呂があるわけでも、
露天風呂があるわけでもないが、普段、ユニットバスでシャワーのみのワタシには身近に
ゼイタク気分を味わえる場所だ。



が、

昨日(水曜日)は定休日であった。


これは悔しい。
だが、このために早帰りしたワタシ。
ならば蕎麦だけでもと、蕎麦屋ののれんをくぐる。

この蕎麦屋、店主一人で切り盛りする小さな店だが、彼の趣味で日本酒の品揃えがかなり
豊富。しかも営業時間が23時迄というのも魅力的。


まずはビールで、と喉を湿らせていると、ほどなく、蕎麦の刺身、京野菜の網焼きなどが運
ばれてくる。

生酒が大好きな店主の勧めで、
・土佐のしらぎく
・翠露
をいただくことに。

。。。んまい。
いずれも純米吟醸であり、飲み口がすっきりしている。
蕎麦屋の肴にはよく合う。



カウンターのみの小さな店内には、他に夫婦らしき男女のみ。

店主が向こうの男女に、網焼きにしたシシトウについて語りだした。
「この太い方が万願寺、細いのが伏見って言ってね、赤いのは珍しいんだよ」

フフッ。
さっきワタシに言ってたのと同じこと言ってる。



思えば、平日の夜に、こんなのんびりとしたのはいつ以来だろう。


銭湯はなかったけど、その時間はワタシにとって確かに「とっておき」の時間だった。

by 1go-tokkuri | 2004-08-27 00:50 | ソトでのむ


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