2007年 09月 24日
この投稿は続きモノです。 まずは、こちらからお読みください → 讃岐路・みたび (目次) **************************************************** さて、2日目の昼食は・・・香川から車で徳島へ移動。 え?昼飯食べるだけに徳島へ行くのか? そうです。それが何か??? え?観光? しませんよ。それが何か??? ということで、たどり着いたのが、徳島県佐那河内村にある懐石料理の店、虎屋壷中庵。 徳島市内から、車で40分程走ったところにあります。 ちょうど車を停めている間に、すごい雨が降ってきて、傘を持たない我々は、店の外観を撮影 する間もなく、店内へ。 料理が出るまでの、この間が大事なリセットの時間です。 食前酒に梅酒をいただいていると、いよいよ、料理のスタートです。 今日は特別に、夜と同じコースを組んでいただきました。ワタシの興奮が前面に出ないよう、 やや抑えめの文体(!?)でお送りします。 触れると、ぷるるんと震え、舌触りも滑らか。繊細なだけの料理かと思いきや、噛んでいると、胡 麻の香りと共に、コクが驚くほど豊かに広がり、ボリュームもたっぷり。 カマスの押し寿司。 カマスを一夜干し&〆た後、軽く炙ったものを寿司にしています。 時期的には、まだ夏と秋の挟間にありますが、今年は旬が早まっており、秋の魚カマスも、この 時期に登場。淡泊な魚というイメージがあったのですが、脂も乗っており、酢の〆加減もあって おいしくいただけました。 丸尾さん曰く、虎屋さんの料理に凱陣を合わせるなら、上品な味わいの燕石だそう。上品とは 言っても、凱陣・生・14BYですから、高精白ですが味のりは豊か。「最初と最後の料理以外は ほぼ合います」との言葉にも、皆納得。 出汁がスゴイ。「何の出汁かわからない」というのが、料理人をニヤリとさせる言葉らしいのです が、まさか、これがカツオと昆布だけでとったモノとは・・・一口啜って、カツオは絶対ないと思っ ていました(笑)。 しんじょうの上には、薄く切った栗が。 すり身と蟹の身の食感が程良く、叩いたオクラも出汁とよく合います。 むっちりとした鯛は、噛むと歯に纏わりつくような感覚があります。素材の確かさと処理はもちろ んのこと、やや厚めに切られた身を見て、食べて、「どう切るべきか」にも理由があるんだなぁ と、1人感心。 同じ徳島県勝浦の清流で獲れた天然鰻。 お前、どんだけ鰻食ってんだよ!! と怒られそうですが、鰻です(笑)。 この料理にも脱帽。 脂がありつつ、身のしっかりしたこの鰻に、甘みを抑えたタレがよく合い、焼き加減も素晴らし い。後でご主人に伺うと、タレにはあえて甘みはつけていないんだとか。鰻そのものの味を思う 存分味わいました。 (もちろん続く)
by 1go-tokkuri
| 2007-09-24 20:54
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