一合徳利

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2006年 01月 09日

課長の評価

とある日の朝に起きた出来事。





8:40  普段は8:30に出社する課長が、未だ出社しない。
     が、あまり話題にはならない。





8:55  始業5分前。1席だけポツンと空いている席が目立つ。
     部長 「あれ?アイツ立ち寄りか?」

     平社員A 「飲み過ぎじゃないっすか」

     平社員B 「そういや昨日同期会って言ってたし。ギリギリでくるんじゃないですか。」





9:00  朝礼開始
     全員が課長不在を認識する。が、未だのんびりムード。心配するって言うよりは、どう
     やって笑ってやろうかを考えている。

      部長 「しょうがねーヤツだな。もうちょっとしたら、連絡取ってみろ。」





9:15  ようやくみんな心配し始める。
      遅れるのはしょうがないにしても、連絡くらい入れるはず。しかも、部内で一番几帳面
      で有名な課長のこと。もしかしたら何かあったのかも知れない。





      にも関わらず、平社員Aはしきりに連絡をためらっている。
      平社員A 「もしさ、これで自宅にかけてさ、奥さんが『えっ、出社してないんです
            か?』みたいなことになったらヤバいよなー。オレ、責任重大だよ。」


      まさか、アノ課長が!?女性関係!?


      ワタシを含めた平社員軍団が作戦会議を始める。
      割れる意見。




      仕事中にはないような、喧々諤々の議論が展開される。



      そんな中・・・



9:20  課長からTEL。
      一同、ホッとしつつも、若干残念な気持ちもあるという微妙な雰囲気。

      平社員A 「課長~、二日酔いっすか。」


      至極まっとうな問いかけである。
      ここで、「ああ、そうだ」と返答があれば、それでおしまい。




      課長 「あ、いや、ってか今●●駅。」
     平社員A 「じゃあ、あと1時間位ですかね」






      課長 「えっ、いや、てか、会社行きたくない。」
      平社員A 「あはっ、カチョ~、そんなに飲んじゃったんですか?
            じゃ、午前中休みにしときます?」






      課長 「いや、ってか行きたくないんだよ。」





      結局課長は出社時間を告げることなく、電話を切った。
      騒然とする部内。




      そもそも、課長が今いるらしい●●駅は、課長の自宅から会社への経路から大きく
      はずれたところにある。


      どうやら課長は昨日、自宅へ帰っていないらしい。

      その後、待てど暮らせど課長からの連絡はない。自宅へ帰っていない以上、奥さん
      に携帯の番号教えてくれともいいづらい。






10:20 警察から電話。課長のモノとおぼしき、かばんの落し物をあずかっているとのこと。
      財布やら携帯やら、持ち物が全部入っているらしい。





      しかし、課長はまだ出社しない。
      それどころか、連絡を取ろうにも携帯は警察にあるのだ。










11:30 ついに課長出社。
      見るからにフラフラ。顔は青ざめ、無精ひげが伸び、目には隈ができている。
      背中は丸まり、フラつきながらコッチへ歩いてくる。

      開口一番発した言葉は、
      課長 「帰りてぇーーーっ!!」



      普段、おとなしく、言葉遣いも丁寧な課長の変わり果てた姿。最初はムッとしていた
      部長も、
      部長 「警察にもいかなきゃいかんだろうし、今日は仕事にならなそうだから、もう帰っ
          ていいぞ。」

      




      その後、課長はPCを一度も立ち上げることなく、そのまま早退することに。









カチョー!! ワタシはあなたを見直しました。

いつも冷静沈着。酒を飲んでも大して変わらないアナタをワタシはつまらないヤツだと思って
いました。


こんなおもしろい人だったとは。


このネタ、最低1年は酒の肴にさせていただきます♪

by 1go-tokkuri | 2006-01-09 20:07 | のまない日記


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