一合徳利

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2005年 10月 13日

浮気の虫

とある昼下がり、ワタシは銀座の街を足早に歩いていた。

目的は「銀座古川」の「海老フライとドライピラフ・カレーシチュー添え」。
ワタシは焦っていた。あのメニューが売り切れだったらどうしよう。。。銀座メルサのエレベー
ターの扉が開くのももどかしく、レストラン街へ飛び出すワタシ。


そこへ飛び込んできたのは、15人程もあろうかという長い行列。
ラーメン屋ならいざ知らず、洋食屋で15人の行列はキツイ。




「あぁ。。。」

思わず口をついて出るため息。
やむなく一番後ろに並ぶものの、一向に列が短くなる気配がない。

ふと見ると、目の前には「銀シャリ定食」なるメニューを掲げた店があるではないか。
元来、食べ物に関しては浮気性のワタシ。売り切れのリスクを抱えて並ぶ位ならと、行列を離
れ、その店の暖簾をくぐることに。




聞けば今日は「新秋刀魚備長炭炙り焼き定食」がおすすめとのこと。
おほぉーっ!!秋刀魚!!これはいただかねばなるまい。

浮気の虫_a0017879_2316459.jpg


炭火で焼くからにはもうちょっと皮目をパリッと焼き上げて欲しいところ。裏面は逆に若干コゲ気
味で脂が落ちきっている。う~む、もったいないぞ。などとアレコレ言う割りに、ちゃっかりご飯は
お代わり。

日本酒のラベルが壁に貼られているが、品揃えはなかなかのようだ。夜にきてもいいかも知れ
ないな。




さて、店を出ると、あら不思議、あんなに長かった銀座古川の行列がキレイになくなっているで
はないか。しかも店内を覗くと、席に余裕がある。

これはランチの神がくれたチャンスだ。
そう、ランチのハシゴをしろと神様が仰せなのに違いない。


そう感じたワタシは店内へと迷わず乗り込んだ。


ランチのはしごだなんて、これぞ休日の醍醐味だな。などと考えながら、席に着こうとした正に
その時、女性店員がワタシに声をかけた。





















「ランチの営業は終了致しました」




・・・まだ店内には客がたくさん。

恥ずかしさで下を向きながら、スゴスゴと退散するワタシの後姿はさぞ人々の笑いを誘ったこと
でしょう。。。

by 1go-tokkuri | 2005-10-13 23:22 | ソトでたべる


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